キレート療法でのアムロジピンが、サラセミアメジャー(重症地中海貧血)における心臓の鉄蓄積を減少

無作為化試験のサブグループ解析によると、キレート療法にアムロジピンを追加することで、効果的にサラセミアメジャーの患者の心臓の鉄分を低減できます。

サラセミアメジャー患者の50%が心筋鉄過剰を発症する可能性があります。鉄の心筋症は、特に心筋の鉄濃度(MIC)が高い患者において、不整脈や心不全による死亡や入院の割合が高いといわれています。

「マウスでの実験では、電位依存性カルシウムチャネルの遮断を介して心筋細胞による鉄の取り込みを防止する可能性を示唆しています。」
と、ブラジル、カンピーナス大学のジュリアーノL.フェルナンデス博士と博士のグループは、記しています。
「アムロジピンは、安価で広く入手可能なカルシウムチャネル遮断薬であり、大人と子供の両方で安全性プロファイルがあります。
ひとにおける、第一の小規模な非盲検試験では、その使用が、MRIによって測定されたセラセミアメジャーの患者のMICを減少させたことを示しました。」

フェルナンデス博士らは、伝統的な鉄キレート療法に経口服用のアムロジピンを追加することで、治療の1年後、この患者集団でのMICを減少させることができるかどうかを確認しようとしました。

研究者たちは、62人の患者において彼らの現在のキレート療法に加えて、毎日5 mgアムロジピンまたはプラセボを経口投与する対照試験として、無作為化、二重盲検を設定しました。

研究者らは、それらのT2 *が、彼らのMICを減らすか、またはMICの増加を防止する必要があるかどうかに基づいて患者を層別化するために、患者の初期のMIC値を測定し、T2 *が35msの正常なヒトのしきい値よりも上か下かを決定しました。

MIC0.59mg/ g乾燥重量以上、または、T2 *35ms未満の患者は減少群に層別化されました。
一方で、0.59mg/ g乾燥重量未満または、T2 *で35ms以上の患者は予防群に層別化されました。

減少群において、中央値MICは、アムロジピンまたはプラセボを割り当てられた中で、1.31mg/g 対0.77mg/ gと同程度でした。

T2レベルによって定義された12ヶ月でのMICの割合は、主要評価項目として役立ちました。

研究者らは、アムロジピン群とプラセボ郡(173±57 mg/キログラム/年 対177±56 mgの/キログラム/年)でのフォローアップ時に同様の鉄摂取量を観察しました。

キレート化の段階的拡大は、アムロジピン群の30%とプラセボ群の24%で発生、及びキレート化の減少は、アムロジピンアームの27%、プラセボ群の14%に発生し、キレート療法への変更での有意差は見られませんでした。

全体的に、12ヶ月(P = 0.02)でベースラインで、アムロジピンを割り当てられた患者は1.31mg/g(0.64から12.81の範囲)とMICの有意な減少がありました。
プラセボを割り当てられた患者は1.05mg/g(0.48から10.81の範囲)で有意な低下(0.77mg/g対0.75mg/ g)は見られませんでした。

サブグループ分析では、アムロジピン(N = 15)を割り当てられた減少群の患者は、プラセボ(n =15; -0.26mg/g 対0.01mg/g; P=0.02)を割り当てられた患者と比べてMIC中央値の有意な減少を達成しました。
予防群では有意な変化を示しませんでした。

心血管系合併症のために死亡したり入院した患者はいませんでした。
軽度の副作用は、アムロジピン群の患者で4人、プラセボ群では見られませんでした。
アムロジピンを割り当てられたうち、3人の患者が服用量の減少を必要とされました。

研究者は、短い観察期間と比較的小さい患者集団での研究での限界を認めました。

「標準的なキレート療法に加えてアムロジピンの経口服用は、サラセミアメジャーと心筋鉄沈着症の患者で、単独での服用で心筋鉄よりも効果的に鉄キレートを減らすことができ、および35ms以下の心臓のT2*を有する患者において有用である可能性があります。」と、フェルナンデス博士らは記しています。

(記事元)http://www.healio.com/