高血圧の日本人では男女ともに慢性腎不全が起こりやすい

末期腎臓病は、近年では慢性腎不全とほぼ同等の意味として捉えられています。今回の研究は2003年の論文で、文中では末期腎臓病と記載されていますが、訳語は慢性腎不全としました。

*血圧と慢性腎不全の進行との関連を検証
沖縄で日本人98,759名を対象に1983年から2000年にかけて追跡調査を行い、血圧を測定し、その後の慢性腎不全への進行との関連を検証しました。

*高血圧は慢性腎不全の進行のリスク因子である
調査の結果、以下のことを報告しました。
男女における慢性腎不全への進行リスクと収縮期血圧、拡張期血圧の間に有意な正の関連があり、収縮期血圧(10mmHg)に対する相対リスクは、男性で1.29(95%信頼区間1.22-1.38、p<0.0001)、女性で1.34(95%信頼区間1.25-1.43、p<0.0001)であった、[...]。

高血圧が慢性腎不全への進行のリスク因子であることを報告しました。
この結果をうけて筆者らは、「正常範囲内での血圧コントロールは、男女ともに慢性腎不全を予防する戦略として強調されるべきである」と述べています。

高血圧は心血管系疾患のみならず、腎不全に関してもリスクとなることが、高血圧治療ガイドラインで記載されています。高血圧と診断されない範囲でも、血圧を気にしておくことには意味があるかもしれません。

(参照)Blood pressure predicts risk of developing end-stage renal disease in men and women.

記事元:http://medley.life